2008年01月07日
「風に乗って」 №5
◇ 熊本のギャラリー ◇ 2008年1月号のコラム(連載)より
サイクリング倶楽部「一駆」の誕生~№5
2008年1月号「風に乗って」5回目
初の走行会も無事帰路に着いた。
会長を除くメンバー達は、始めての体験で、なにやら感じ得るものがあったようだ。
その後、メンバー達の話し合いで、新人が入った場合には、植木のサイクリングロードを経験してもらうことになった。
いつもの喫茶店では、メンバー達の話で賑わっているさなか、ママさんが声を掛けたT・Tさんも参加することになった。
彼は、ある、デパートを退職して第二の就職も決まり、心新たに人生を楽しみたいと言うのである。
早速、自転車を奥さんと一緒に買いに行ったようだ。色々探したが、どのような自転車がいいのか分からず、ママさんのアドバイスで決めたようである。
どちらかと言うと彼女もよく分かっていなくて最初は、安い自転車いいと適当に進めている。
それが、T・Tさんにとって良かったのかどうか分からないが、マウンテンバイクを購入したのだ。
最初の決め事どおりに、新人T・Tさんの参加の為、六月は、植木のサイクリングロードを走り、七月は、甲佐の簗場までを走行することになった。
初参加のT・Tさんは、植木のサイクリングロードで、かなり苦しそうで足が痛い、お尻が痛いと呟いていたが、T・Tさんに感想を聞いてみると「今まで、車ばかり乗っていて、脚力がこんなに衰えているとは思わなかった。
これからは、もっと鍛えないと。家内も大賛成でシャツまでプレゼントしてくれたんですよ。」
と意欲満々である。
「T・Tさんは、奥さんの理解があっていいね!!でも、メタボのHさんのところも泣かせる話があるのよ。」とママさんが横から話しに入り込んできた。
彼の娘さんが、父の日の為にアルバイトをしたお金で、自転車をプレゼントしてくれたのだ。
彼の奥さんの話では、飽きっぽい性格で何でも長続きしないそうである。
本当に走れるのか?それとも、話だけで終わるのかと思っていたのに、ママチャリで走りどうにか完走したHさんに対してのご褒美と健康を願っての事だろう。
六月下旬から梅雨が長引き、甲佐の方では梅雨災害で、簗場には行けそうもないと、ママさんの方から皆に連絡が入り中止と言う事になった。だが、五月・六月と自転車に魅了されたメンバー達は、一ヶ月に一度は、走行会をと言う事で急遽、第四日曜日に行ける者だけ行く事になった。
次回へつづく

2008年1月号「風に乗って」5回目
初の走行会も無事帰路に着いた。
会長を除くメンバー達は、始めての体験で、なにやら感じ得るものがあったようだ。
その後、メンバー達の話し合いで、新人が入った場合には、植木のサイクリングロードを経験してもらうことになった。
いつもの喫茶店では、メンバー達の話で賑わっているさなか、ママさんが声を掛けたT・Tさんも参加することになった。
彼は、ある、デパートを退職して第二の就職も決まり、心新たに人生を楽しみたいと言うのである。
早速、自転車を奥さんと一緒に買いに行ったようだ。色々探したが、どのような自転車がいいのか分からず、ママさんのアドバイスで決めたようである。
どちらかと言うと彼女もよく分かっていなくて最初は、安い自転車いいと適当に進めている。
それが、T・Tさんにとって良かったのかどうか分からないが、マウンテンバイクを購入したのだ。
最初の決め事どおりに、新人T・Tさんの参加の為、六月は、植木のサイクリングロードを走り、七月は、甲佐の簗場までを走行することになった。
初参加のT・Tさんは、植木のサイクリングロードで、かなり苦しそうで足が痛い、お尻が痛いと呟いていたが、T・Tさんに感想を聞いてみると「今まで、車ばかり乗っていて、脚力がこんなに衰えているとは思わなかった。
これからは、もっと鍛えないと。家内も大賛成でシャツまでプレゼントしてくれたんですよ。」


「T・Tさんは、奥さんの理解があっていいね!!でも、メタボのHさんのところも泣かせる話があるのよ。」とママさんが横から話しに入り込んできた。
彼の娘さんが、父の日の為にアルバイトをしたお金で、自転車をプレゼントしてくれたのだ。


本当に走れるのか?それとも、話だけで終わるのかと思っていたのに、ママチャリで走りどうにか完走したHさんに対してのご褒美と健康を願っての事だろう。
六月下旬から梅雨が長引き、甲佐の方では梅雨災害で、簗場には行けそうもないと、ママさんの方から皆に連絡が入り中止と言う事になった。だが、五月・六月と自転車に魅了されたメンバー達は、一ヶ月に一度は、走行会をと言う事で急遽、第四日曜日に行ける者だけ行く事になった。
次回へつづく
2008年01月06日
「風に乗って」 №4
◇ 熊本のギャラリー ◇ 12月のコラム(連載)より
サイクリング倶楽部「一駆」の誕生~№4
12月号「風に乗って」4回目
メタボリックのT・Hさんは、とてもきつそう、息を「ハァー、ハァー」と切らしながら皆に遅れまいと一生懸命に走っている。
後ろから「早く行かないと、閊えるよ」とママさんの声が聞こえる。なんと元気のいいことだろう。
「先に行きなっせ、僕チャンは後からついてくるけん」と声を掛けるのが精一杯の様子。
T・Sさんは、のんびりと五月の季節を楽しむかのように「ママさん、この花は何でしょうか?まだ、田植えの時期じゃないんですね?」といろいろ話しかけてくる。
「私に聞かないで、花の名前なんて知らない!今は、そんな余裕なんてないヨ」とママさんも初めての体験に必死のようだ。
副会長のT・Mさんは、さすがに走行会前にトレーニングをやっていたらしく余裕でトップを走っている。ナスビさんことA・Mさんは、普段マラソンをしているだけあって、体力があり体脂肪十三・四と言って自慢している。
やっと休憩場所の硯川に到着。
メタボのT・Hさんはここで引き返そうと思っていたらしい。でも、皆の手前それも言えず、「キツカデスバイ、ヒィーヒィー、フーフー」を連発している。
それぞれ疲れ果てているがメタボさんの連発で笑い声が溢れた。
植木温泉まで後半分の地点だ。
会長のK・Oから、「余り休むと余計に疲れますけん。そろそろ出発しましょうか?」と声がかかる。
メタボのT・Hさんは、もう、行くのかと言うような顔をして動き始めた。
これから難所が続く。緩やかな登り坂道を行くと、今度は、階段を上がらなくてはならない。永年、自転車を乗っているK・Oさんは、皆にお手本を見せようと、階段の中央のスロープを四五度はあると思うが、自転車で登り始めた。
「会長!危ないヨ、辞めた方がいいよ」と心配そうにママさんが声を掛けている
間に着いてしまった。
皆はとても無理なので、階段を歩いて上がり、そこで一息。
一番難所の植木町の国道三号線に交わる、Sカーブの坂を登らなくてはならない。
これがなんとも言えない坂道なのだ。さすがの会長K・Oさんも副会長のT・Mさん、ナスビさん、T・Sさんも辛そうである。メタボのT・Hさんは男の意地を見せているのか途中まで頑張ったが、自転車を降りてしまった。ママさんは、最初から諦めているのか自転車を押して上がった。
どうにか難所の登り坂をクリアーしたメンバー達は、国道三号線を横切りしばらく行くと両側が竹薮になっている下り坂を一気に駆けて行く。まさに、風に乗っているかのような気分を味わったのだ。
目的地の植木温泉に着いたのは、十二時頃度々の休憩で約二時間三〇分の走行だ。
昼食は、河川敷の木陰で持参の弁当開きをすることになった。疲れ果て、汗びっしょりの身体に川からの風が気持ちよく、梅干入りの握り飯をパクつき、道中話で花が咲いたようだ。
つづく


12月号「風に乗って」4回目
メタボリックのT・Hさんは、とてもきつそう、息を「ハァー、ハァー」と切らしながら皆に遅れまいと一生懸命に走っている。
後ろから「早く行かないと、閊えるよ」とママさんの声が聞こえる。なんと元気のいいことだろう。
「先に行きなっせ、僕チャンは後からついてくるけん」と声を掛けるのが精一杯の様子。
T・Sさんは、のんびりと五月の季節を楽しむかのように「ママさん、この花は何でしょうか?まだ、田植えの時期じゃないんですね?」といろいろ話しかけてくる。
「私に聞かないで、花の名前なんて知らない!今は、そんな余裕なんてないヨ」とママさんも初めての体験に必死のようだ。
副会長のT・Mさんは、さすがに走行会前にトレーニングをやっていたらしく余裕でトップを走っている。ナスビさんことA・Mさんは、普段マラソンをしているだけあって、体力があり体脂肪十三・四と言って自慢している。
やっと休憩場所の硯川に到着。
メタボのT・Hさんはここで引き返そうと思っていたらしい。でも、皆の手前それも言えず、「キツカデスバイ、ヒィーヒィー、フーフー」を連発している。
それぞれ疲れ果てているがメタボさんの連発で笑い声が溢れた。
植木温泉まで後半分の地点だ。
会長のK・Oから、「余り休むと余計に疲れますけん。そろそろ出発しましょうか?」と声がかかる。
メタボのT・Hさんは、もう、行くのかと言うような顔をして動き始めた。
これから難所が続く。緩やかな登り坂道を行くと、今度は、階段を上がらなくてはならない。永年、自転車を乗っているK・Oさんは、皆にお手本を見せようと、階段の中央のスロープを四五度はあると思うが、自転車で登り始めた。
「会長!危ないヨ、辞めた方がいいよ」と心配そうにママさんが声を掛けている
間に着いてしまった。
皆はとても無理なので、階段を歩いて上がり、そこで一息。
一番難所の植木町の国道三号線に交わる、Sカーブの坂を登らなくてはならない。
これがなんとも言えない坂道なのだ。さすがの会長K・Oさんも副会長のT・Mさん、ナスビさん、T・Sさんも辛そうである。メタボのT・Hさんは男の意地を見せているのか途中まで頑張ったが、自転車を降りてしまった。ママさんは、最初から諦めているのか自転車を押して上がった。
どうにか難所の登り坂をクリアーしたメンバー達は、国道三号線を横切りしばらく行くと両側が竹薮になっている下り坂を一気に駆けて行く。まさに、風に乗っているかのような気分を味わったのだ。
目的地の植木温泉に着いたのは、十二時頃度々の休憩で約二時間三〇分の走行だ。
昼食は、河川敷の木陰で持参の弁当開きをすることになった。疲れ果て、汗びっしょりの身体に川からの風が気持ちよく、梅干入りの握り飯をパクつき、道中話で花が咲いたようだ。
つづく

2008年01月03日
< 昭和の風景展 >and< ケーブルテレビ放送>
謹賀新年
一駆は、今年も駆け抜けます((( ^^)爻(^^ )))
一駆新聞新年号、乞う!ご期待です。
一駆編集長橋田俊克氏の作品の展示会とテレビ放送のお知らせです。
★1月13日~20日迄
ゆめタウンはませんにて 昭和の風景展に橋田俊克氏の作品が展示されます。
★ケーブルテレビで収録されました。
こちらも1月7日から20日迄一日2回ほど放送されます。
初回は7日の午後5時からです。
是非、ご覧下さい

画像をクリックしてもう一度クリックで原寸拡大します。↑
一駆は、今年も駆け抜けます((( ^^)爻(^^ )))
一駆新聞新年号、乞う!ご期待です。

★1月13日~20日迄
ゆめタウンはませんにて 昭和の風景展に橋田俊克氏の作品が展示されます。
★ケーブルテレビで収録されました。
こちらも1月7日から20日迄一日2回ほど放送されます。
初回は7日の午後5時からです。
是非、ご覧下さい

画像をクリックしてもう一度クリックで原寸拡大します。↑